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Today's sketch

 

庭では次々と花が咲き始めて、今日は東北に想いを馳せながら久しぶりに「春と修羅」を読みました。宮澤賢治さんにとって詩は心象のスケッチだったそうです。個を超えた普遍的な心象を写しとっているのだと。刊行当初はあまり評価されなかった作品ですが、今では近代詩の記念碑的著作に。「肉体という電燈が無くなっても光はたもたれる」そんな書出しから始まります。

 

 

わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鑛質インクをつらね
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケッチです

 

「春と修羅」序より

 

 

 

 

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